の続きです。
引き続きハイランドビューさんのまとめに沿って解説したいと思います。
一見なんの変哲のない恋人同士の幸せなシーン。
ですが恐ろしいことに
全て映像の流れが右から左に
なっています。
これは
敗北 絶望へ
の流れにでもあります。
そんなことはなかろうと思ったでしょう。しかし。
赤ん坊を抱いているギャラルホルンの一般兵士夫婦は左から右へと進んでいるのが
よく分かるかと思います。
しかもトドメを刺すように
かなり早いスピードで左にはけてしまいます。
普通彼らの希望を描くのであれば逆ですよね?
これは単なる演出ミスなのか・・・ 否
全てはココからの逆算だったというのがわたしの結論です。
そう、ノブリスの暗殺です。
ノブリスは直前にギャラルホルンさまさまというセリフを残したわけです。
そもそもノブリスは情報を司るマスコミを牛耳っていた存在。
そのトップが死ぬということがどういうことか。
今まで隠されてきた情報
- ダインスレイブの使用。
- それによる民間人虐殺の事実
- 実は降伏をしていた鉄華団
などなど。
こういう情報が表に出てくることを意味するわけです。
当然この世界のアングラのネット社会じゃこんなことは常識でしょうし
例えばカイ・シデンのようなフリージャーナリストが黙っちゃいない。
そうなると最大規模のスキャンダルになってくるわけです。
その先は当然ライドの凶刃を待つまでもなくラスタルは失脚するしかない。
アリアンロッド関係者も無事では済まされません。
そう。
ギャラルホルン崩壊を見事に占ってみせた
描写だったのです。
しかしよくもまあこんな手の込んだことを監督はしてくれたものです。