わたしが現在見た限りでは
「かなり推せる」と思いますね。
戦争でリアリティを出せなくなったロボットアニメの次のカタチ
これまでは「ロボットアニメ=戦争」という部分から逃げられない
のではないかと考えられていた部分があるが、
今回は「バトルロイヤル」「個人戦」で、これは仮面ライダー龍騎でも
行われていたものの、閉鎖空間を作ってそこでバトルロイヤルを繰り広げる
という選択肢をとっていて、これがうまくハマっている。
魔術師たちが織りなすイデオロギー闘争
参加者たちはそれぞれがそれぞれの事情とイデオロギーと野望を持ち
最後の一人「プリンセプス」になるべく戦いを繰り広げているわけですが、
「魔法そのものを無くそうとするために戦う」ヒロイン新月と
「イデオロギーそのものが欠落していてそれを自覚しているがゆえ
イデオロギーを求める」主人公 満月の構図がまた
物語を危険なものとしているのではないでしょうか?
魔術師たちの「負けられない」が輝く
特にアンナの「ルサンチマン」に堕ちるまでの純粋なる執念と
姉を呪いという人質に取られた九音、
母を事実上失ってしまったねねねえ。
大切な育ての家族を壊してしまった罪と向き合う新月
そして、イデオロギーが欠落しているがゆえにそれを欲する満月
目的がまるで見えない水晶
彼女たちの「負けられない」が折り重なるからこそ、この物語をより面白く
しているのではないでしょうか?
彼女たちの行き着く先を見てみたい
プリンセプスの先にはどのような結末が待ち構えているのか?
この皮肉めいた戦いの先に何があるのか?
わたしは最後まで見届けたいと思います。
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